NEWマシンで初洗濯
2019年 04月 27日
今日も肌寒い。しばらくこんな陽気が続くんだろうか。天気が悪いと気持ちが塞ぐ。関係ないと思いたいけど、どうも気圧や陽射しと連動しているような気がする。
流石、ジゴロのレン君、是非お願いしたいです。そうでないと、ママはパパに八つ当たりしております。まるで幼児です。
搬出・搬入の準備で午前中は大変だった。18年間、設置しっ放しの洗濯機の裏がどれだけゴミだらけになっていた事か。色々と出て来たよ、実に色々なものが・・・。
しっかりと隙間を無くしていたつもりでも、それでもアンちゃんはほんの少しの隙間からゲロッパしていたり・・・。
そもそもゴマが隙間に入り込まないようにと、色々と隙間を埋めるようにしていたんだけど、ここまでやったか!と自分でも感心する程、ぎっしりと隙間を埋めてあった。それらを退けて整理するだけでも一苦労。
[在りし日のゴマ:なによ、アタシのせいなの?]
そうだよ、ゴマちゃん。最初の頃、お客が来ると貴女はいつもスッと隙間に隠れてしまったのを覚えてる?
ゴマの気持ちを考えたら隙間も大事だと思ったけど、洗濯機の周りはいけない。別の隠れ場所を用意して、洗濯機周囲は色んな物を利用して隙間なく固めたのよ、ママはね。そりゃあもう、屋敷の周りに土塁を築いた伊賀の忍者のように、しっかりガッチリとね。
それでも隙間を作ってはゲロを吐いてくれたアンちゃんにも脱帽だけど。
体力と意欲のある方は是非、年に1度くらい洗濯機や冷蔵庫まで移動させて大掃除した方が良いですよ。私はとても出来ませんけどね。或いは、定期的な引っ越しを余儀なくされていれば、そこまでは汚れないのかも知れない。荷物の整理も頻繁にするようになるし、身軽に暮らそうとするだろうし・・・
そういう繰り返しにも、もう懲り懲りだったんだけど、近い将来また引っ越しすると考えると憂鬱で仕方ない。
今回片付けた物の中から、私がバスタオルをリフォームした洗濯機カバーというか、ミュウが洗濯機の蓋の上に乗る時に敷いていたマットが出て来た。ああ、こんな物があったっけ!
すっかり色あせ、爪でループを引っ掻けてボロボロだったけど、そこにまつわる想いは少しも色あせていない事が一瞬で解った。そうなるとボロでも捨てられず、早速洗濯機で洗濯したよ。馬鹿だな、所詮「物質」でしかないのだから、捨てれば良いのにね。
除湿器使って室内干ししたら、直ぐに乾いた。やっぱり捨てられないなあ。 19歳で親元を離れた時、母がもたせてくれたバスタオルとタオルケット。それが20年近く使い古されていたものを表裏に合わせて、インドマドラスチェックの布でテープを作って額縁仕立てにしたバスマットのつもりだった。
額縁部分には手縫いで(そもそも全てが手縫いなんだけど)キルティングを施して強化し、刺繍した布のタグ(どこかのメーカーのものだけど、タグだけ集めていた頃があったのだ)まで縫い付けた・・・という念の入り様。
暇とパワーがあった若い頃のリフォームだったのが解る。
思い起こせば、額縁のマドラスの布は、20代の初めに手作りした敷布団カバーの再利用だ。
その布は、日本のものと違って新品の時ですら薄くて頼りない生地だったというのに、それが20数年も経過すると、もはや正倉院の宝物の古代布の如き骨董感がある。
もっと丈夫な、そして洗濯しても色落ちしない布でパイピングすれば良かったなどと今では悔やむが、次々とリフォーム作品を作っていたあの頃は、ダメになればまた作れば良いと考えていたのだろう。
どうしてインドの布にしたんだったかな?そっか、安いマドラスチェックを沢山買ったんだっけ。
昔、私がまだ20代の独身時代、道玄坂にある会社に勤めていて、駅までの途中に布地屋があった。そこで色んなマドラスチェックの布を見掛けて買い求め、カバー類を縫った。
その時のカバーのうちの1枚が20年後、手作りバスマットの額縁部分として再利用され、更にまた歳月がドーンと25年ほど過ぎて発掘された。凄い年代物という訳で、他人にとってはゴミ同然、でも私には貧しかった若い頃の思い出と物を大事にする気持ちと、そしてタオルを持たせてくれた母や、そのリフォームマットを自分の寝床として好んだミュウへの想いなどがぎっしり詰まった宝物に思えてならない。
あの布地の店、今もまだ渋谷の道玄坂の入り口にあるんだろうか?
狭い店には、所狭しと色んな布がディスプレイされていて、店の外の棚にも、地下に下りる狭い階段の壁にもぎっしりと反物がディスプレイしてあった。その階段の壁に、インド・マドラスは並べられていたのを覚えている。
安物の布だけど、当時はまだインドマドラスは新鮮に映った。これでカバーを作ったらお洒落かも?と思ったんだろう、若い私は。
今のようにお洒落な布団カバーなど、国産品には存在していない時代だったので、少しでも家の中を若々しくオシャレにしたいと望む貧乏だけどこだわりの強い人たちは、自分でカバーを作る以外なかった。
色んな布でいっぱい手作りしたので、その為に安物の(確か1万円ほどの)小さい卓上ミシンを通販で買ったくらいだ。
私は布団カバーだけでなく、アパートの窓に吊るすカーテンもその店で買ったギンガムチェックの布で縫ったし、アパートにはダイニングテーブルなど置くスペースが無く、唯一の暖房器具であった炬燵はテーブル代わりでもあった。夏には炬燵布団は仕舞ってしまうので、そこに掛けるテーブルクロスも縫った。
私は洋裁は出来ないけど、平らに縫い繋ぐだけのカバー類を、いっぱい作ったよ。
今はもう、たまに出しては糸調子を整えるのに時間が掛かってイライラするミシンも使わない。
それに、わざわざ布を買って来て縫わずとも、色んなお洒落で安いカバー類が選択肢として探せる。
時代は変わり、私を取り巻く環境も猫中心に変わり、すっかり歳をとって体力も創作意欲も激減し、カーテンが躊躇なく買える程度にはお金の自由が持てるようになった。
親元を出て40年だもの、何もかも変わったよ。親も、ミュウもゴマももういない。いずれ私もいなくなり、マットはゴミとして残るのだろうか。スミマセン。
捨てられなかった物もあれば、捨てた物も一杯ある。そもそもネットで取り寄せて予備として買い置きしてあった、壊れた方の洗濯機のメーカー純正クズ受けネットなんか、泣く泣く捨てた。高かったのに。
勿論、開封すらされていない新品を捨てるなんて勿体ないとは思ったけれど、今更18年前の洗濯機のクズ受けネットが使える人を探すのはむしろ大変だ。
最近の洗濯機のクズ受けネットは、もはや方式も違っている。洗濯槽の中にネットの袋が飛び出している方式ではなくなっていたのだ。
ネットがカートリッジと一体成型されてはいたものの、袋状に飛び出している作りでは洗濯物とこすれ合い、ネットは擦り切れるのが早かった。
当たり前だけど、細かいところまで改良されていくのね、年々歳々。
ともあれ、無事に新しい洗濯機は設置され、初めての洗濯も済ませ、もう今日はこれだけでヘトヘト。
【刑事フォイル】の放送開始時間には全て片付いたのが幸い。だけど今日のフォイルはイマイチだったかなあ・・・。仕方ないのかな、新シリーズ(且つ最終シリーズ)の幕開けの1話目のようだから。もやもやとした幕開けで、今後への展開を期待させる終わり方という感じかな。
ああ、眠い。
by kazue_gomajam
| 2019-04-27 23:58
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