いつの間にか芋を旨いと喰らう我

サツマ芋を煮た。これはおやつ。
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ねっとり、ほっくりして美味しい。

ひたひたのだし汁で皮つきのまま厚めの輪切りにして煮て、ある程度火が通ったら砂糖を少し。煮詰まる最後のところで醤油をたらす。

甘いだけだと私にはちと辛いものになるけれど、ちょっぴりしょっぱくしておくとご飯の箸休めにもなる。でもお茶うけにも最高。


故郷では、昔、お茶うけに甘いお菓子と共に白菜漬けや沢庵などが出された。甘いものとしょっぱいものを交互に食べると、永久に食べ続けられるような気がする。

母はあまり甘いものが好きではなかったので、私が実家にいた頃ぜんざいやお汁粉など出て来た事は無かった。けれどお茶やお華の稽古で母の実家に行くと、鏡開きの日にはぜんざいがふるまわれた。そこには必ずしば漬が添えられていたので、やはり甘いものだけでは済まされなかったのだろう、口の中が。

故郷には「焼きまんじゅう」という、甘辛い味噌だれを塗って焼いた、餡の入らない平べったい饅頭がある。酒饅頭の皮の部分だけのような、中国の「マントウ」のようなものを長い竹串に刺して炙ってある。
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高級なものではないけど、濃厚なタレとちょっと焦がした饅頭や味噌が香ばしくて美味しい。焼きたての熱いうちでないと、固くなって食べられたものではない。なので焼きたてで立ち食いするか、急いで買って帰って直ぐに食べるか、焼いていないものを買って帰って家で焼くか。

そういう味のものが広く好まれて郷土食となったのは、やはり甘いだけではなく、甘辛いものを好む風土だったのかな・・・と勝手に思っている。




実は子供の頃、芋類が嫌いだった。さつま芋もじゃが芋も。口の中でモソモソする食べ物が苦手だったからだ。

里芋だけはあのねばねばのお陰か、あまりもそもそ感はなかったけれど、ポクポクとした感じの芋や調理法は全然受け付けなかった。

それは食事中は勿論、一日中殆ど水分を摂らないせいもあったように思う。水を飲もうとすると、喉に弁が出来たように飲み込み難かった。ある時、母も同じ事を言っていたので、きっとそういう体質が遺伝したのだろうと軽く考えていた。

やがて私は膠原病の一種と共に、口内や目が著しく乾燥する症状のある「シェーグレン症候群」と診断された。人口涙液や人口唾液まで勧められたりもしたけれど、今までの習慣を改めて水分摂取に努めるようにしている。長年吸っていた煙草も止めて、血液ドロドロを解消し、出来れば長生きしたいと願ったからだ。


母は煙草も吸わず、心身ともに前向きで、生涯を通して快活な人だった。私よりずっと運動量もあった。出掛ける時には水を持ち歩いていたので、努めて水分を摂るようにもしていたのではないだろうか。

それなのに母は突然死してしまった。脳か心筋梗塞だったのではないかと思うけれど、医師の見立てでは脳ではないだろうとの事だった。解剖した訳ではないので実際のところは解らないけれど、おそらく以前に出来た血栓が、入浴で血流が良くなり、流れてどこかマズイ場所で詰まったのではないかと考えている。

それは私の近未来を見せられているような気がする。

だから入浴せずシャワーで済ませているという訳ではないのだけれど。


兎に角、健康面を考えて今では芋もよく食べる。そして、食べているうちにちゃんと美味しさも感じるようになって来た。

今日だってじゃが芋の焼きそばにしたし、サツマ芋の煮たのはお茶うけとして1日中食べている位だ。

あ~・・・1日中食べるのは良くないですね、はい、解ってます。

あとはね、運動と睡眠なのよ、私の場合に足りないのはね。芋食えば済むとは思っちゃいないのよ、ホント。

by kazue_gomajam | 2019-01-09 23:03 | 料理・食べる事

たくさんの猫との暮らしや思い出、日々の雑感、食べる事などの日記です。


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